相続・遺留分減殺請求

相談内容

父親は10年前に亡くなってそのときにはすべての財産を母親が相続しました。今回、その母が亡くなって相続問題が発生しました。

主な遺産は母親が住んでいた土地建物（9000万円相当）、預貯金約3000万円です。相続人は兄弟3人ですが、長男からすべての財産を長男に相続させるという内容の遺言書があると聞きました。私と妹は財産をもらえないのでしょうか。

まずは遺言書が有効なものか、どのような内容かを確認する必要があります。ご長男から遺言書を送ってもらい、その内容を確認しました。
そのうえで、相談者である次男と妹さんにそれぞれ6分の1づつの遺留分があることを主張して長男と協議を行い、次男と妹さんはそれぞれ遺留分相当額の2000万円を取得しました。

長男は自宅は譲れないということでしたので、粘り強く交渉して遺留分相当額を代償金として受け取ることができました。最終的に訴訟となることを見据えて交渉することによって法律で守られている権利を実現することができました。