代表自身の交通事故被害体験

私自身が交通事故の被害者だからこそ、交通事故被害者のお役に立ちたいと思います。

弁護士の黒嵜です。
私は、大学3年の時(昭和53年)のバイク事故で脊椎損傷を負い下肢麻痺となって、それ以来、車椅子での生活をしています。

事故に逢うまで、弁護士になることは考えてもいませんでしたが、リハビリ中に同じく脊椎損傷で司法書士試験に合格された方に出会って、自分は弁護士になろうと思い、司法試験の勉強を始めました。

現在は、永田町で弁護士5名在籍する法律事務所を経営しており、個人の方の交通事故や相続、離婚などのご相談に応じたり、企業の法律問題のアドバイスなど多くの案件を手掛けています。
また、グルメが大好きで、居酒屋ふるめんも経営しています。

私自身の体験から、障害が残ったとしても、自身の人生を前向きに考えて、自分らしい生き方を選択することは可能だと思っています。私自身の体験を活かして、思わぬ事故に遭遇された方の事故後の人生を充実したものとしてゆくためのアドバイス、サポートを行うことができればと思っています。

後遺障害が残っても、前向きに考えてほしい。(焦らず、ゆっくり、時間をかけて。)

私自身も事故後、不安と絶望にさいなまれました。しかし、様々な方の助けや、リハビリ専門病院での出会いを通じて前向きになれたのだと思います。

交通事故で重い怪我を負われたり、医師に後遺障害が残ると言われた場合、不安や絶望を感じられることも無理はありません。
私自身も事故直後にドクターから一生車イスの生活になると告げられて、先のことが全く見えずに苦しんだ経験があります。
{どうして俺一人がこんなひどい目にあわなければいけないんだろう}
正直なところ、生きる意欲さえ、失いかけていた時期もありました。

しかし、その後、リハビリ専門の病院に入院し、そこに入院していた先輩たちのたくましさに触れて、「頑張って、自立した生活を送っている人がいる」「俺にだってできるはずだ」と大いに勇気づけられました。

当時、その病院には、交通事故で怪我をした人だけでなく、スポーツ中に大怪我をした人やパラグライダーで墜落した人、事故さえ無ければ、すぐれて活発な人生を送っていたであろう人が、懸命にリハビリに励み、闘っていました。

この病院での出会いを通じて、私自身も、「何か、資格を取って自立しよう。」と前向きな気持ちになっていきました。

もちろん、事故後すぐに前向きになれ、というのは無理な話です。ご本人もご家族もあせる必要はないと思います。
ご本人やご家族の気持ちに寄り添いながら、時間をかけて、前向きになって頂けるようなお手伝いができればと思っています。

また、私自身が、頑張っている先輩に勇気付けられたように、事故にあって後遺障害が残る方を勇気付けられるような存在になりたいと願っています。